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[ビジネスニュース]2021年のGDP成長率は2.6%、前年を下回る(ベトナム) (JETRO)
添付資料

ベトナム統計総局は12月29日、2021年の実質GDP成長率(推計値)を前年比2.6%と発表した。第3四半期(7~9月)を中心に新型コロナウイルスの感染拡大で経済が停滞したため、前年の2.9%よりも低い成長率にとどまったが、プラス成長を維持した(添付資料図参照)。

業種別にみると、農林水産業が2.9%、鉱工業・建設業が4.0%、サービス業が1.2%となった(添付資料表1参照)。農林水産業は、畜産業の安定供給や農作物の収穫量・輸出額の増加に伴い、前年(2.7%)より高い成長率となった。鉱工業・建設業は前年(4.0%)と同率となった。そのうち製造業は、第3四半期にマイナスとなったが、通年では6.4%と引き続き経済を牽引した。サービス業は4月末以降の新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、前年(2.3%)を下回る成長率となった。そのうち卸売り・小売りはマイナス0.2%、宿泊・飲食サービスはマイナス20.8%だった。

四半期別の成長率は、第1四半期(1~3月)4.7%、第2四半期(4~6月)6.7%、第3四半期マイナス6.0%、第4四半期(10~12月)5.2%だった。第4四半期の成長率を業種別にみると、農林水産業が3.2%、鉱工業・建設業が5.6%、サービス業が5.4%となった(添付資料表2参照)。第4四半期は政府決議128号(2021年10月19日記事参照)に基づき、全国で新型コロナウイルス対策の厳格な社会隔離措置が緩和されたため、鉱工業・建設業やサービス業の主要分野がプラス成長に転じた(添付資料表3参照)。

CPI上昇率は1.8%にとどまる
消費者物価指数(CPI)上昇率(推計値)は前年比1.8%で、2016年以降で最も低い上昇率となった。通年のCPI上昇要因としては、石油・ガスの価格上昇やコメ、建材、教育費の値上げが挙げられた。一方、食品価格は下落し、特に豚肉価格は10.5%下がった。また、新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済対策として適用された一時的な電気料金の減免、観光関連料金の値下げなどがCPI上昇を抑制する要因となった。

引用:JETRO
12 January 2022
Fact-Link Vietnam